整骨院の開業準備チェックリスト(現場・設備編)、ホームページ自作に挫折した経営者が今なら先に決める2つのこと

開業・経営

開業日が近づくほど、「何か忘れていないか」という不安は大きくなります。ベッド、電話、受付のカウンター、ホームページ、予約の受け方。ひとつ決めると、次に決めることが2つ増えていく感覚ではないでしょうか。

この記事では、施術する場所と道具、つまり「現場・設備」の準備を項目ごとのチェックリストにまとめました。開業まで3〜6か月ある方が、抜け漏れを確かめながら、どこにお金と手間をかけるべきかを判断できる内容にしています。

先に答えを書くと、設備の多くは開業後でも買い足せます。開業前に必ず決めておきたいのは、電話・ネット回線の契約内容と、ホームページを誰に作ってもらうかの2つ。どちらも、私が判断を誤って後悔した項目です。

私は整骨院を開業して14年、施術者は私1人、受付スタッフ2人の体制で経営を続けてきました。以下は、開業時に実際に揃えたものと、今ならこうするという反省をもとに書いています。

開業準備チェックリスト(現場・設備編)

まずは全体像です。左から、準備する項目、私が開業時にしたこと、これから準備する方に確認してほしいポイントの順に並べました。

項目 私が開業時にしたこと 確認するポイント
電話・ネット回線 NTTと契約。途中で電話営業から別の会社に切り替え 月額・契約期間・解約時の費用を書面で確認したか
内装・受付カウンター・待合のソファ ネットで見つけたリフォーム業者に内装とまとめて依頼 什器を内装業者に頼むか、自分で別に揃えるか
施術ベッド・物療機器 ベッドは新品。物療機器の業者に機器と一緒に注文 その機器を自分の施術で本当に使うか
カルテ棚などの備品 事務用品の通販で購入 開業後に買い足せるものは後回しでよい
ユニフォーム スタッフはナース着、自分はポロシャツ。院の負担 費用を院と本人のどちらが持つか
ホームページ 開業時はなし。自作しようとして断念 誰に作ってもらうかを開業前に決めたか
予約管理 ノートで管理。電話と受付で次回予約 予約をどこで受けるか(電話・LINE・予約システム)
キャッシュレス決済 開業時はなし。自費施術を中心にしてから導入 今なら開業時から入れておいてもよい

ここからは、項目ごとに詳しく書いていきます。

電話・ネット回線は、電話営業で即決しない

回線は開業日から必要なうえ、一度契約すると簡単には変えられません。申し込む前に、契約内容を自分で理解しておくことが何より大切です。

開業時はNTTと契約しました。ところが途中で、電話営業をきっかけに別の会社の回線サービスへ切り替えています。そのとき、内容を十分に把握しないまま契約してしまいました。今でも後悔している契約のひとつです。

開業すると、院の電話には回線や設備の営業がかかってくることがあります。施術の合間に「今より安くなります」と言われると、つい話を進めてしまいがちです。

申し込む前には、月額料金、契約期間、途中で解約したときにかかる費用の3つを書面で確かめてください。電話口でその場で決めず、一度切って考える時間をとる。それだけでも、私のような後悔はかなり防げるはずです。

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内装と什器は、まとめて頼むか分けるかを先に決める

受付カウンターや待合のソファといった什器は、内装業者にまとめて頼むか、自分で別に揃えるかを最初に決めておくと準備が進めやすくなります。

私はネットで見つけたリフォーム業者に内装を頼み、受付カウンターと待合のソファもその業者に入れてもらいました。まとめて頼めば窓口がひとつで済み、サイズや置き場所を内装と合わせて決められます。内装にかかった費用は、開業資金の実額をまとめた記事に書いています。

一方で、待合の雰囲気にこだわりたい方は、家具だけを自分で選ぶほうが納得できるかもしれません。どちらにするかが決まっていないと、内装の見積もりに什器が入っているのかどうかも曖昧になります。物件が決まったら、見積もりを取る前に方針を決めておきましょう。物件選びで気をつけたいことは物件選びの記事にまとめています。

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施術ベッドと物療機器は、本当に使うかで考える

施術ベッドはタカダベッドの新品にしました。物療機器を扱う業者に、微弱電流の機器と一緒に注文しています。ベッドと機器を同じ業者にまとめたので、手配の窓口は1つで済みました。

ここで伝えたいのは、機器は「あれば安心」で選ばないほうがいいということです。開業資金の記事にも書いたとおり、私は開業時に入れた電療機器を思ったほど使わず、リース料の支払いが重く残りました。

ベッドは毎日使うものなので、新品で揃えたことに後悔はありません。物療機器のほうは、自分の施術でどの患者さんに、どれくらいの頻度で使うかを具体的に考えてから決めてください。リースにするなら、月々の支払いが開業直後の売上で無理なく払えるかも確認しておきたいところです。

カルテ棚などの備品は、開業後でも間に合う

カルテ棚は、事務用品の通販で買いました。特別なものを探す必要はなく、通販で十分揃います。

「これを忘れていた」と開業後に慌てて揃えたものは、振り返っても特に思い浮かびません。備品は足りなければ開業後に買い足せるので、開業前に完璧を目指さなくて大丈夫です。迷う時間があるなら、回線やホームページのように後から変えにくいものの判断に使ってください。

ユニフォームは院の負担で揃えた

受付スタッフはナース着、私は通販で買ったポロシャツを着ていました。費用はどちらも院の負担です。

スタッフを雇うなら、ユニフォーム代を院が持つのか本人が負担するのかは、採用の前に決めておくと話がこじれません。何着支給するか、洗い替えをどうするかも合わせて決めておくと、働き始めてからの細かな相談が減ります。

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ホームページは、自作せず早めに業者に頼むべきだった

ここが、この記事で一番伝えたいことです。今開業するなら、ホームページは開業前に業者に頼みます。

開業したとき、ホームページはありませんでした。ホームページ作成ソフトで自分で作ろうとしたものの、手間がかかって途中で断念しています。開業時の広告費(約20万円)は、チラシ、ロゴの作成、新聞折り込みなどに使いました。

開業前後は、施術の準備に保健所や保険の手続き、スタッフの採用と、やることが一度に押し寄せます。その中でホームページを一から自作するのは、思っている以上に大変でした。最近は低価格で、質もよさそうな制作業者が増えています。だからこそ、なおさら「最初から頼めばよかった」と感じています。

業者を選ぶときは、整骨院のホームページを作った経験があるかも確認してください。整骨院の広告には柔道整復師法による制限があり、ホームページの表現もそのルールに関わる場合があります。業界の事情を知っている業者のほうが、表現の相談もしやすいはずです。

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予約管理は、ノートから公式LINEへ

開業時の予約管理はノートでした。予約は電話か、来院時に受付で次回の予約をとってもらう形です。今は、公式LINEのメッセージで予約を受けています。

最初から予約システムを入れなくても、院は始められます。大切なのは、患者さんがどこから予約するのかを決めておくことです。電話だけなのか、LINEでも受けるのか。それによって、受付スタッフの動き方も変わります。

ネットから24時間予約を受けたい、予約表を受付スタッフと共有したいという場合は、予約システムを検討してもいいでしょう。

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キャッシュレス決済は、今なら開業時から入れておく

キャッシュレス決済は、今はSquareを使っています。導入したのは開業時ではなく、自費施術を中心にしてからです。

ただ、これから開業するなら、開業時から入れておいてもいいと考えています。回線やホームページと同じ時期に準備しておけば、あとから支払い方法を見直す手間がひとつ減ります。

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まとめ

現場・設備の準備は、項目が多いわりに、開業後に買い足せるものがほとんどです。カルテ棚などの備品で困った記憶は、私にはありません。

逆に、開業前に決めておくべきなのは次の2つです。

  • 電話・ネット回線: 営業の電話で即決せず、月額・契約期間・解約時の費用を書面で確かめてから契約する
  • ホームページ: 自作にこだわらず、開業前に業者へ依頼する

施術ベッドや物療機器も、「あれば安心」ではなく、自分の施術で本当に使うかで判断してください。そうすれば、開業資金を必要なところに回しやすくなります。

なお、この記事は私自身の1件の経験に基づく内容です。各サービスの料金や条件は変わることがあるため、契約の際は必ず最新の情報を確認してください。

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